共愛学園高等学校
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1月の聖句

学内教職員向けのメッセージです。
1月の聖句

「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」
詩編 133:1

この詩編の言葉は、国を失い、誇りもアイデンティティもずたずたにされたイスラエルの人々が、予想もできなかった困難を乗り越え再び民族としてのつながりを実現することができたことを背景に歌われたものだと言われています。
今私たちの暮らす世界も、そんな不安や恐れが渦巻く世界のような気がします。平和は本当に訪れるのか、格差や思想、人種による分断は、今後の世界で本当に乗り越えられるのか、私たち自身も含めて、見通せない世界の先行きに対する不安から、自らを守ること、勝ち抜くことだけが人々の心を支配しつつあるように感じます。
子どもたちも、そんな大人の世界から差し込む影に大きく影響されて過ごしているように思います。人と人とのつながりにあまりにも臆病で、まわりの目ばかりを気にする子どもたちは、本当の意味で人を信頼したり、自分を信頼することを学ばずに成長しなければならないのでしょうか。
今こそ、そんな人間社会の混沌と不安の状況に向けて、いつもそれをを乗り越える知恵と、希望を投げかけて来た宗教の提供する視点が、教育の場に求められているように感じます。聖書や、その他の様々な宗教が、これまで示し続けてきた希望の光を、共愛の教育の柱としていきたいものです。(宗教主任)

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