共愛学園高等学校
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2月の聖句

学内教職員向けのメッセージです。

2月の聖句

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」
マタイによる福音書 7:12

ユダヤ教のタルムードの中に、「人の嫌がることをしてはならない」という意味の言葉があるそうです。孔子の論語の中にも、「己の欲せざるところは、人に施すことなかれ」という言葉があります。それと比べると、聖書の黄金律と言われている今月の聖句は、もう少し積極的な面を感じます。人を傷つけたり、迷惑をかけたりしないようにすることを心に留めておけばいいのではなく、どうやって人を幸せにできるか、人を喜ばすことができるのかをいつも心掛けなさいと、イエスが語っているようです。
まさに、私たちが、人と、そして世界とどのように関わって生きるのかを問いかける言葉です。このコロナの中で、人がかかわることに恐れを感じ、躊躇する状況が続いていく中で、人間社会にとって、一番本質的な部分について気づかされる聖句でもあります。
学園生活の中で、いかに生きるか、いかに人に仕えるか、そしていかに神に喜ばれる生き方を見出すか。共愛学園が生徒たちに問いかけ続けるべき問いであると感じます。
私たち教員自らも、それを問い続けながら、生徒と共に日々を過ごせることを願います。
(宗教主任)

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