-
聖書
- 2012.10.01
10月の聖句
愛は決して滅びない。
コリントの信徒への手紙(1) 12:8
キリスト教教育の土台とはいったい何でしょうか。共愛に努める先生方と、この教育を共に担い、支えるということの意味を、様々な教育の現場で、一人一人が考え続ける必要があると思います。
聖書の価値観から言うと、愛は決して滅びないということは、愛はすべてに優先するということだと思います。私たちは教育の現場にいますから、生徒の成長を願う中で、私たちが生きる社会で生徒たちが生きていけるように願い、教育、指導に携わります。時には一般社会で優先されることを、教育の指針としてしまいがちです。
しかしながら、聖書に根差す教育を目指すとは、必ずしも、一般社会の常識や価値観を養うこととは違うのかもしれません。愛がすべてに優先するということを、信頼をもって受け止めようとする時には、時には、世間の常識や有り様に対立することもあるだろうと思います。
そこで一番私たちが受ける大きなチャレンジは、私たちは「愛するということ」が何ものにも勝る力であることを信頼できているかどうかだと思います。愛されることによって、人は成長するということを、私たちがどれほど心の奥底で信頼しきることができるかどうかだと思うのです。
そんな聖書の言葉に聴きながら、共愛の教育を一緒に担っていってくださることをお祈りしています。(宗教主任)