共愛学園高等学校
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12月の聖句

神は我々と共におられる。

マタイによる福音書 1:23

いよいよクリスマスの季節の到来です。降誕劇の中で、いいなづけのマリアが、自分にとって身に覚えがないのに身篭っていることを知ったヨセフが、マリアとの婚約を破棄しようかどうか迷っている時に、夢の中で天使が告げた言葉が今月の聖句です。
神様はいつも共におられる(インマヌエル)という聖句は、絶望、不安、悲しみの中にある人々へと向けられた言葉です。自信を失い、自分を支えていると思っていたものに失望する中で、それでも、神は共にあり、自分を支えているという思いが、聖書のこの言葉の背景です。
同じように、天使から妊娠していることを知らされたマリアは、そのことによって彼女に降りかかるであろう、人々の蔑み、怒り、憤りを予想しながらも、「Let it be. (Let your will be done to me.)」と返答したことが受胎告知の物語の中に伝えられています。マリアの天使への応答は、絶望や困難のさ中にあっても、神はどのような時でも自分を導き、共におられるという信頼の心に根ざした言葉であったわけです。
共愛学園での学びから、子どもたちがそのような思いを心の中に育ててくれることを願います。ますます混迷し、先行きの見えない社会の変化の中で、どんな時にも自分を支える存在への確信と、そして互いに生きる、平和を願う心を育んでいけることを、心より願います。 (宗教主任)

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