共愛学園高等学校
共愛学園
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4月の聖句

学内教職員向けのメッセージです。

4月の聖句

「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」
 マルコによる福音書 9:35

アジア研究会の生徒たちの人気のイベントが、夏のアジア学院でのワークキャンプです。アジア、アフリカから研修に来ている人たちと一緒に農作業や家畜の世話、食事の時間を過ごします。片言の英語で、それぞれの国の事情や、彼らの宗教や言葉、文化、思想を超えて共に生きるという試みへの思いに触れ、非常に大きな影響を受けます。
この学校の正式名は、「農村指導者養成学校、アジア学院」と言い、それぞれの農村や都市部スラムに暮らす人々の自立を実現するために、自らが仕える人としてのコミュニティーリーダーを育成することを目指しています。「サーヴァントリーダーシップ」とアジア学院では言っていて、今月の聖句の精神をそのまま実践しようとしている学校です。社会が持続可能な社会へと変わっていくこと、貧困や差別の中に取り残された人々の自立を可能にするために、私たちがまず、「仕える」者とならなければならないという考え方です。
今、学校の現場では、SDG‘sが盛んに唱えられるようになってきましたが、すべての人が取り残されない社会(世界)に向けて、問題解決の一番根幹に、持てる者、力ある者がまず「仕える」者になる、もしくはそうした視点を持つことが必要だろうと思います。まさに、聖書的な考え方です。共愛の教育の目指すことも、そこを出発点に考える必要があります。蛇足ですが、アジア学院では、メインビルディングの一番頻繁に使われるトイレ掃除の担当は伝統的に校長先生の仕事だそうです。私たち教員が、生徒たちに仕える関わりを目指して、新しい年度の歩みを進められることを祈ります。(宗教主任)

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