4月の聖句

学内教職員向けのメッセージです。

4月の聖句

「私があなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。」
ヨハネによる福音書　１５章１２節

今月の聖句は共愛学園で最もよく読まれる聖句です。新しい年度、そして大きな大きなパラダイムシフトが世界をいやおうなしに翻弄している最中に置かれていると強く感じるこの年、共愛の教育の原点を見つめながらの１年となることを願っています。
「愛する」ということは「大切にする」ということに他なりません。昨年度、私たちは、「尊厳」について学びました。尊厳とは大切にされること、認められること、受け入れられることによって、私たちは強められ、生きる力を与えられるものです。逆にそれが傷つけられれば、人は、弱まり、その弱さをかばうために人を攻撃したり、否定したりするものであることを学びました。生徒たちへどのように向き合うのか、生徒たちの尊厳を守り、そして強めることこそが、「愛する」ということを大切にする共愛の精神の礎であると感じます。
　そして、その尊厳の大切さ、愛することの力を生徒たちに伝えるためには、私たち教職員同士も、互いを尊重し、大切にする関係を築くことなしにはありえません。様々な業務、問題に向き合う毎日の中にあっても、そのことをこれからの１年間、一人一人が心に留めながら過ごすことができますように、皆さまのご協力と、ご理解、心よりお願いいたします。
（宗教主任）