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聖書
- 2021.05.01
5月の聖句
学内教職員向けのメッセージです。
5月の聖句
「平和を実現する人々は幸いである。その人たちは、神の子と呼ばれる。」
マタイによる福音書 5:9
今年度になってから、礼拝堂で制限付きではありますが、朝の礼拝の時を過ごすことができていること、感謝です。新入生も、そして2年生も、礼拝堂での時間は共愛に入学してから、ほぼ初めての経験となります。讃美歌を歌うことも、お祈りの後に、みんなで気持ちを合わせて「アーメン」と唱えることも、昨年度1年ですっかり生徒たちの意識から抜け落ちてしまいました。その習慣、雰囲気を回復するには、これから数年かかるかもしれません。
礼拝や聖書の時間を通して、生徒たちがそれぞれのうちに育んでいく、他者を意識した心、隣人として生きることを大切に思う心こそが、共愛教育の最も中心的なことであると感じます。「共育」という造語があります。様々な教育の現場で、心を育てることの意味を模索している人々が時に、「教育」の本質を表現するために使われています。もし、この世界に、真の意味での「平和」が訪れる日が来るのだとしたら、私たちにできることは、生徒たちと共に学び、共に育つ経験を共有する姿勢を通して、平和への思いを育てていくことであると感じます。毎朝の礼拝の時間、私たちも大切にしていけるよう、ご理解よろしくお願いします。(宗教主任)