共愛学園高等学校
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6月の聖句

学内教職員向けのメッセージです。

 

6月の聖句

「希望は私たちを欺くことがありません。」 ローマの信徒への手紙 5:5

 

この聖書の箇所は、皆さんもよくご存知の聖句、「わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」に続けて使徒パウロが述べている言葉です。希望は闇雲に現実に目を向けずに何かを夢見ることではないと思います。確固たる根拠があってこその希望に確信が与えられるのだと思います。

それでは、その根拠とは何でしょうか?パウロにとっては、それは復活のキリストとの出会いであり、自身の痛み、苦悩の中にあってもイエスに見いだされたという彼の信仰の原体験だと言えます。言葉を変えて言い表せば、それは「愛されていることの経験」であるように感じます。

共愛学園に集う生徒たちが、人生の様々な壁にぶつかる時、(現在のコロナによる不安もその一つだろうと思います。)、それでも自分が大切にされている、愛されているという経験の中にあってこそ、その向こうに確かに存在する「希望」に信頼する思いを得るのだと思います。そのような心の礎を、生徒たちが獲得する機会を提供しつづける学園でいられること、この先行きの見えない現状の中にあっても見失わない私たちであることを願います。(宗教主任)

 

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