7月の聖句

学内教職員向けのメッセージです。

7月の聖句

　「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。」
　詩編　２３篇１節

先日のGセミナーのお話をお願いした小野道子さんは、東京の恵泉女学園中高の出身です。同じキリスト教学校出身ということで、生徒時代の話になりました。当時の校長先生の話になり、その先生は、「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ」というコヘレトの言葉の一節についていつも礼拝で話され、「何か一つでも良いから、自分はこれをやったと思えるものを持ちなさい」、「周りにはバカと思われても良いから、正しいことをやりなさい」ということを繰り返しお話しされる先生だったそうです。
在校生の時は、「校長先生のお話はいつもこれだな・・・・」くらいにしか思っていなかったそうですが、大学を出て、社会人になってから、幾度となくこの言葉が身に染みるようになったと話しておられました。
共愛で生徒たちに語る言葉も、おそらく、在校生時代には、義務的に参加させられている礼拝や聖書の時間の話は、あまり心に響いていないのかもしれません。でも、それが、彼らが大人になっていく過程で、いつか心に響き始め、時にはそれぞれの人生の中で、大切な部分となっていくことを願っています。そんな共愛の心を育てる教育の礎が、これからの学園の中にもずっと生き続けることを願い、先生方一人一人の生徒たちとの関わりの大切さを思わされます。コロナの嵐吹き荒れる中、おひとりおひとり守られますように。　　　　　　　　　　　　　　　
（宗教主任）