共愛学園高等学校
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10月の聖句

賜物を生かして、互いに使えなさい。

ペトロの手紙(一) 4:10

バザーがいよいよ目前に迫っています。各クラスや委員会、部活が総出で一つのものを作り上げるプロセスは、教育的に見ても非常に貴重な体験です。リーダーシップを発揮する生徒、裏方に徹する生徒、クラスのまとまりを乱す生徒、そしてそれを一生懸命に調整しようとする生徒。そんなちょっとしんどい歩みの中で、ひとりひとりが大きく成長していく姿を、先生方も楽しんだり、感動したりしていらっしゃると思います。
お互いの長所を見つけ合い、それらを協調させていくことは、聖書の価値観から言っても、まさにどんぴしゃりのプロセスなように感じます。
初期のキリスト教徒たちは、多文化社会の真っ只中に生きた人々です。文化、人種、言語も違えば、感性も違う人々が、教会に集まって、ちょうど高校生たちと同じように、様々なぶつかり合いを経験していました。ことは当時禁止されていた宗教を信仰しての共同体でしたから、時には命を張ってのぶつかり合いでした。そうした人々に一生懸命に語りかけているのが、今月の聖句などです。「賜物を生かして」(すべての人にギフトがあるという前提です)、そして、それが競い合うのではなく、協調して互に仕える関係を目指しなさい。それがキリストが私たちに教えた、大切な生き方なんですよ、と聖書が教えているのだと思います。 (宗教主任)

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