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聖書
- 2014.09.01
9月の聖句
喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。
ローマの信徒への手紙 12:15
この箇所が好きな生徒はたくさんいると思います。共愛での時間を通して、わたしたちはキリスト教的な考え方、人間観、そして人と人とが共に生きることの大切さを伝えようとしているわけですが、それは、人の痛みを知り、それを共感できる心を育てることに他なりません。いじめも、そして平和の問題も、わたしたち人間が、自分以外の弱い立場にある人々の命の重みや、痛みを、自らのことと同じように愛おしいものとして共感する想像力を持つことができるかどうかだと思います。
教師として自戒しなければならないことは、わたしたちが子どもたちより経験も、知識も上に立っているという思い込みではないでしょうか。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」ことのできる心を、子どもたちは、大人であるわたしたちよりもずっと豊かに持っています。共愛教育のスタンスは、教師であるわたしたちは常に、それに学び、そして子どもたちがそうした心を失うことなく、大人になっていけることを支援することであると感じています。
2学期も、様々な関わりの中で、それを大切に心に留めて過ごせるようお祈りしています。
(宗教主任)