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聖書
- 2012.04.01
4月の聖句
互いに愛し合いなさい。
ヨハネ 15:17
今月の聖句、新年度の1週間で、生徒も教職員も何度となく触れる聖書の言葉です。年度の始まりだけではなく、共愛学園に携わる者みな、年間を通して触れ、そしてそれぞれで、その聖書の言葉を振り返る機会は多いだろうと思います。
この「互いに愛する」という聖句は、いわば私たちの学園のアイデンティティを規定する言葉であろうと思います。単なる校名の由来ではなく、教育活動の全域にわたって、この言葉の精神が実践されているかどうかが、常に問われると思うからです。
少子化の流れの中で、進学実績は学校が地域社会の中で、認知されていくために、無視することのできない、大きな要素であることは間違いありません。でも、共愛の教育の目指すところは、そうして勝ち取った進路実績の後に、卒業していく生徒一人一人がどのような生き方を選び取っていくのか、その選択の中に、学園の礎ともいえる、他者のために生きる、互いのために生きるという価値観が何等かの要因となっているのかどうかだと感じます。
勉強だけでなく、学園生活のすべての営みの中で、互いを尊重し、認め、受け入れるという価値観が、いつも意識され、そのことによって、一人一人が自らの存在を喜び、そして希望と喜びと共に成長していってくれることを、教職員全員で目指す1年となることをお祈りしています。(宗教主任)