共愛学園高等学校
共愛学園
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11月の聖句

涙と共に種を蒔く人は、
喜びの歌と共に刈り入れる。

詩編 126:5

「国を愛する心を育てる教育」が重要であるという思想から、「特別の教科 道徳」が教科化されることが、ほぼ現実的になってきました。全国の私学でもこうした動きにどのように対応していかなければならないのかを、様々なアンケート調査などを始めることで検討しだしているようです。宗教教育を、この「特別な教科」に置き換えて実施できるのかどうかが、今後の大きなポイントになるだろうと考えられます。
キリスト教学校同盟(キ同盟)という繋がりの中に私たちの共愛学園も存在していますが、長い年月の中で、その存在意義があまり理解されなくなってしまっていると感じます。明治から昭和にかけて、教育が国民の思想を「愛国」の方向へと教化することの重要な鍵として意義付けられていく時代の流れの中で、キ同盟は仏教やその他の宗教学校との協力の中で、信教の自由、思想の自由を守る戦いを続けてきました。時には、学校の存亡をかけて、宗教的価値観に根ざした教育の重要性を訴え、そしてその立場を勝ち取ってきました。現在の私たちの教育は、そうした先達の体を張った主張、運動によって存続してきたのだといえます。
今、そうした「自由」が脅かされる時代に私たちが知らず知らずに入り込んでいる気配に、大きな危機感を感じます。私たち自身が、声を上げなければならない時が、すぐそこまで迫っていることを、是非、先生方と一緒に真剣に考えていくことをできるよう願っています。(宗教主任)

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